© 2019 DEBERTON FILMES

『パカヘチは踊る』

ドラマ

変わり者と呼ばれても、心は舞い続ける。

変わり者と呼ばれても、心は舞い続ける。

ブラジル北東部の小さな町。元バレエ教師の老女パカヘチは、偏屈で変わり者と呼ばれながらも、踊りへの情熱だけは失わない。町の祭で最後の舞台に立ちたいと願うが、人々の無理解が立ちはだかり──。老いと孤独に抗いて自分らしく生きようとする一人の女性の哀切を描く。主演のマルセリアは、『A Hora da Estrela(星の時)』でベルリン銀熊(最優秀女優賞)を1986年に受賞した。

スタッフ

監督: アラン・デベルトン
脚本: アラン・デベルトン, アンドレ・アラウージョ, サムエル・ブラジレイロ, ナタリア・マイア
プロデューサー: アラン・デベルトン
製作会社: デベルトン・フィルミス
美術監督: ホドリゴ・フロッタ
撮影: ベト・マルチンス
音響: マルシオ・カマラ
編集: ジョアナ・コリエール edt

出演

マルセリア・カルターショ, ジョアン・ミゲル, ゼズィタ・マトス, ソイア・リラ, サミア・ヂ・ラヴォール, デボラ・イングリヂ, エヂネイア・トゥチ・キント, ホヂェール・ホジェリオ

監督

アラン・デベルトン
アラン・デベルトン

映画監督、プロデューサー、脚本家。UFF(フルミネンセ連邦大学)で映画を専攻。短編映画は国内外150以上の映画祭に出品され、76の賞を受賞した。TVシリーズ『Lana & Carol』やドキュメンタリー映画『Do Outro Lado do Atlântico』の共同製作を経て、2019年には初の長編監督作『Pacarrete』を発表。第22回上海国際映画祭でワールドプレミア上映され、ゴールデン・ゴブレット賞(金爵奨/上海国際映画祭の最高賞)にノミネートされた。ブラジル国内外の主要映画祭に参加し、第47回グラマド映画祭では8部門を制覇。現在はNetflixで配信されている(日本国内では視聴不可)。

その後もNetflix配信のドキュメンタリー『Transversais』(2021)、Disney+のオリジナルシリーズ『Uma Garota Comum』の脚本・演出を手がけるなど活動を広げた。2025年には長編『O Melhor Amigo』を発表。ゲイの主人公を描いたミュージカル映画で、Telecine(テレビ局グローボ傘下の映画専門チャンネル/配信サービス)と共同製作され、Vitrine Filmes(ブラジルの主要映画配給会社)が配給を担当し、Mix Brasil(ブラジル最大のLGBTQ+映画祭)およびトロントのInside Out(カナダ・トロントで開催される北米有数のLGBTQ+映画祭)に正式出品された。

2024年には『Feito Pipa』を撮影。Deberton Filmes、Biônica Filmes(サンパウロを拠点とするブラジルの映画製作会社)、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・ブラジルが共同製作、パリス・フィルメス(ブラジル最大級の映画配給会社)が配給を担い、現在ポストプロダクション中である。さらに次回作『A Adoção』をDeberton Filmesとパラマウント・ピクチャーズ・ブラジルの共同製作として準備中である。
デベルトンは、ブラジル脚本家協会、ブラジル独立プロデューサー協会、ブラジル映画アカデミー、Film Independent(米国)の会員であり、Rede de Talentos Paradiso(若手映画人支援ネットワーク) のメンバーとしても活動している。

作品の受賞歴

第47回 グラマド映画祭(2019)
キキト賞 8部門受賞(最優秀作品賞、観客賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞〈マルセリア・カルターショ〉、助演女優賞〈ソイア・リラ〉、助演男優賞〈ジョアン・ミゲル〉、音響デザイン賞)

第20回 グランデ・プレミオ・ド・シネマ・ブラジレイロ
長編コメディ作品賞、観客賞、主演女優賞、助演男優賞、オリジナル脚本賞、美術賞、メイクアップ賞、音楽賞

第47回 Sescメリョーレス・フィルメス映画祭
批評家賞:最優秀作品・脚本・主演女優
観客賞:最優秀作品・主演女優・脚本・撮影

ABRA脚本賞
最優秀オリジナル脚本賞(長編フィクション部門)

第26回 ヴィトーリア映画祭(2019)
主演女優賞(マルセリア・カルターショ)

第22回 FAM映画祭(2019)
最優秀作品賞、観客賞

第12回 LABRIFF(ロサンゼルス、2019)
最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞

第24回 ケーララ国際映画祭(2019)
最優秀監督賞(シルバー・クロウ・フェザント賞)
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