『ファヴェーラはファッション』
私の色は、私の誇り──── ファッションは彼らにとって夢であり、自己表現であり、社会への抵抗の手段。
私の色は、私の誇り──── ファッションは彼らにとって夢であり、自己表現であり、社会への抵抗の手段。
スタッフ
監督: エミリオ・ドミンゴス
脚本: エミリオ・ドミンゴス, シンプリシオ・ネト
プロデューサー: レチシア・モンチ, ルーラ・ブアルキ・ヂ・オランダ
製作会社: エスピラル
共同製作会社: オズモーズィ・フィルミス
撮影: レオ・ビッテンコート
音響: ブルーノ・エスピリト・サント
編集: ジョルダナ・ベルギ
出演
監督

1972年リオデジャネイロ生まれ。映画監督、映像人類学者、研究者、脚本家、プロデューサー。米映画芸術科学アカデミー(アカデミー賞を主催する団体)の会員である。UFRJ(リオ連邦大学)で社会学を専攻し、映像人類学、都市文化、若者文化を中心に研究。UFF(フルミネンセ連邦大学)の大学院にて文化とテリトリアリティ(都市や地域への帰属意識と文化的アイデンティティ)をテーマに修士号を取得した。現在はPUC-Rio(リオデジャネイロ・カトリック大学)のコミュニケーション学部メディア研究専攻で教鞭をとり、UFRJ(リオ連邦大学)の研究グループ「GRUA(芸術・映像世界認識研究グループ)」の研究員でもある。Mostra Internacional do Filme Etnográfico(国際民族映像祭)やFestival Visões Periféricas(周縁の視点映画祭)のキュレーターも務めた。
監督作品には、Globoplay(ブラジル大手テレビ局グローボが運営する配信サービス)向けの長編『Chic Show』(2023)、『Black Rio! Black Power!』(2023)、『Favela É Moda』(2020)、『Deixa na Régua』(2016)、『A Batalha do Passinho』(2013)、『L.A.P.A.』(2008)などがある。本祭ラインナップの『ファヴェーラはファッション(原題:Favela É Moda)』(2020)、『Deixa na Régua』(2016)、『A Batalha do Passinho』(2013)の3作品はエミリオ監督の「身体の三部作」と呼ばれ、ファッション、ダンス、ヘアスタイルを通して、リオのファヴェーラの若者たちの存在を照らし出し、彼らの社会に認められたいという願いと、偏見に抗うしなやかな力を映し出した。これらの作品群を含む長編ドキュメンタリーは国内外の映画祭で高く評価され、多くの賞を受けている。
またテレビや配信でも幅広く活動し、ブラジルを代表するラッパーのエミシーダと共に手がけたGNT(テレビ局グローボ傘下のケーブルTVチャンネル)のシリーズ『Enigma da Energia Escura』の総監督を務めたほか、『Gilberto Gil – Antologia Vol.1』(2020)、『Anitta: Made in Honório』(2020)、『Romário, o cara』(2023/HBO)などの脚本を執筆。Spotifyのポッドキャスト『No Passinho do Funk』(2021)、YouTube Originals『Abre Alas』(2021)、Google「黒人意識月間」キャンペーン映像『Visita Guiada』など、多様なメディア作品を制作している。
その文化的功績は公的にも認められており、2017年にはリオ州議会から黒人文化擁護の活動に対して「功労表彰」、同年リオ州文化局からヒップホップ文化への貢献に対して「功労表彰」を受けた。
作品の受賞歴
観客賞(最優秀ドキュメンタリー映画)
審査員特別言及
第13回 ピエール・ヴェルジェ賞
最優秀長編ドキュメンタリー賞